他SNSとの差異
プロフィール機能、掲示板的な機能、メッセージやアルバム等、ほぼ現存するSNSのほとんどが備えているような機能はFacebookにも搭載されています。
ですが、他との差別化のためであったり、Facebookが他の有名SNSサイトや、コミュニケーションサイトに比べて流行った要因は結構このFacebookだけにある、機能の独自性でした。
細かなところを挙げていくと、他SNSとは、以下のような違いがあります。
他SNSにはあってFacebookには無い機能
以下のように、割と、他SNSでメジャーな機能なのに、Facebookには無いものもありますが、これらは、大きくFacebookの評価を損ねるほどでは無いようです。
どちらかと言えば、これらの機能はユーザーに人気があったり、重要視されているものではないので、 Facebookとしては余計なものに力を入れず、機能数を絞って人気なものに力を入れて特化した感じです。
・日記機能
多くのSNSには自身の状況を人に知ってもらう目的等で、日付に関連付けて、日記を書くことができます。
Facebookでは、日付に関連付ける要素としては、近況(数行のメモ程度書き込める)がありますが、他のSNSの日記が大量の文章&画像でその日の記録が書けるのに対して、 Facebookの近況は、ほぼ「つぶやき」レベルとなっています(もちろん長くも書けますが、「続き」のリンクになり、知り合いのものを一気に見れたりはしない)。
また、別途、Facebookの方には、メモ機能もありますが、こちらは特にカレンダー式とかでもないので、日記として、というより、 単純に、コラムとして書き込んで、友人に見せる形で、リアルタイム性はほとんどないものになります
・コミュニティ機能
こちら、ほとんどのSNSでは搭載されている機能で、あるテーマに沿ったクラブのようなものを作り、入会申請した人達だけで、掲示板を盛り上げたり、情報を公開する仕組みです。
似たような機能で、Facebookページという、みんなが見れる公式ページみたいなのを作り、そこに共有、という登録操作みたいなのを行うことで、 実質的に会員制のような制度は作れますが、ちょっと会員制と言うには使いづらく、もっとはっきりと趣味のグループ、みたいな位置づけにはしづらいですし、コミュニティ機能は無いと思ってよいでしょう。
※2012年にほぼコミュニティ機能にあたる、Facebookグループ機能が搭載されました。
・足あと
これはSNSや、一部ブログ等にコミュニケーションツールのついたサイトに搭載されている、自身のページ誰が訪問してきたかの確認機能です。
ユーザーごとにアバター等で部屋や、自身をカスタマイズできるサービスなどでは、人気の人、有名人などはどんどん訪問客が増えるので、この訪問履歴が見える足あと、という仕組みも楽しいものです。
Facebookでは、ユーザーからの要望が少ない、もしくは・・・あまりのユーザーの規模で、このデータを保持しておくのがきつい(エンジニア視点からは想像されますが)、などの理由で搭載しないのでは、と思います。
※2013年現在mixiでも厳密なあしあと機能は無くなっており(一週間分の統計報告などに変更)、どこのSNSもこの機能はあまり使わせたくない様子です。
他SNSには無くてFacebookにだけある機能
ここでは他SNSにあって、Facebookに無い機能を挙げていましたが、引き続き、他のSNSになく、Facebookにある機能について説明します。
※厳密には似た機能はあったりもしますので、完全なFacebookのオリジナル機能ではないものもありますが、Facebookの持つ、特徴的な機能をいくつか挙げておきます
※機能の項目でも解説している各種機能の部分と重複している内容もあります
いいね!
Facebook最大の特徴とも言えるシステムです。
つぶやきでも、何かアップした写真でも、プロフィールを変えたことですら、とにかくユーザーが何かアクションをして、その人のページに表示されている情報には、 すべて「いいね!」というリンクがボタンが表示されています。
これを押すと、その情報に、誰が「いいね!」を押したかわかり、またこれまで何件その情報に「いいね!」されたかわかるようにできています。
一種の人気投票のようになるので、みんな積極的にいい情報を提供するようになり、また、見る側も多くの「いいね!」を集めた情報は注目しますし、そういう意味で旬な情報提供に役だっているシステムです。
他のサービスでも、ペタや、☆等、何か投票システムがあるものは多くありますが、ここまでそのひもづけがはっきりしているものは珍しいです。
※その分、ステマやランキング操作に利用されやすく、お金を払っていいね!数を増やすサイトなどもあるほどです。
検索エンジンにも表示
Facebookはログイン型のシステムにしては珍しく、ユーザーのプロフィールページや、Facebookページのトップページだけは、検索結果に表示されます。
通常、ログイン型のサービスは、検索エンジンの、各サイトをチェックするツール(ロボット)がシステムの中にまで入ることができないため、 ほとんどのページは、各検索サイトの検索結果には表示されていません。
※せいぜいがSNS全体のトップページや、新規登録画面くらいしか検索にはひっかかりません
ところが、Facebookは、ログイン後の、管理・変更できるようの画面とは別に、ログインしていなくても、誰でも見れるページ、が用意されており、 そこは検索エンジンにも公開され、結果として、検索結果には一般公開ページ(友人にも見れるページ)が普通に表示されるようになっております。
これは、内緒でいたい人は、プロフィールをほぼ非表示にしておくこともできますし、なつかしい友人等に無事を知らせる、もしくは、気づいて欲しい場合などには、 その人の名前で検索した時などの結果に載っていて、他サイトに比べ、大変なメリットになっております。
※Facebookのサイト・ドメインの評価が大変高いため、必然的に名前の載ったプロフィールページも、名前で検索すると上位に表示されます。
Facebookページ・Facebookアプリ
他SNSサービスにも、このような機能は無いとは言いがたいですが、仕組みや作り方まで完全公開され、誰でも作りやすいという点ではピカ一かと思われます。
ユーザー登録してあるだけじゃなく、ログイン後、さらに、もう一段階上のユーザーである、開発者登録というのを行い、Facebookページ・アプリを公開する権限を取得します。
取得は、携帯電話か、クレジットカードで個人を確認できればいいだけで、審査等があるわけじゃないですし、ごく簡単に誰でも開発者登録可能で、その後、公開されている仕様にのっとって、サイトやWEBアプリを作れば、Facebookを通じて、公開や、宣伝等が可能です。
また、これはFacebook自体の特徴や、メリットにつながりますが、このページやアプリも検索エンジンにヒットしますので、宣伝効果も抜群です。
※通常、他のSNS関連のページは検索エンジンにインデックスされないのと、Facebookのドメインの検索エンジンからの評価がとても高く、どのページも上位にいきやすいです。
問題点としては、システムの仕様上、アプリに受け入れ時に簡単に個人情報の提供を要求することができ、同意するとFacebookに記録されているその本人の個人情報に簡単にアクセスできるため、 近年は個人情報収集用のスパムアプリも増えています。
※ユーザーが受け入れると、その友人全員にもそのアプリの承認要求を飛ばす半ばウイルスのようなアプリも存在します。